2022年 春学期授業レビュー

こんにちは、亀です。今回は2022年春学期に履修した授業のレビューを。

 

全学共通科目

比較宗教史(高学年向け教養科目)

 大学院の死生学研究所所属教員が担当。比較宗教”史”ではあるが、特別な歴史的知識は不要。配布されるレジュメをもとに授業が展開し、観念的な部分もわかりやすく説明されているように感じた。もっとも、授業内容がわかりやすいのは授業を聴いている前提なのでテスト前に行けばいいではないように思う(個人的には自主休講多発自体あまり好きではない)。内容としては、アジアの宗教である仏教やそこから生まれた禅とキリスト教を扱う部分が多かった。

 

宇宙の科学

 授業名の通りの授業。高校で扱う地学基礎の宇宙分野を掘り下げていくイメージを持つとわかりやすい。今学期はほぼ使わなかったが、指数対数の概念程度の高校数学知識はあると楽ではある。授業内容は比較的わかりやすいがときどき置いてきぼりにされそうになる。テスト持込み可能なノートはレジュメに書き込んだものが除外されるので、その点の注意は必要。

 

法律科目

国際組織法

 主に国連に関する法規を学ぶ。内容は予算執行や組織責任、PKOまで広く及ぶがその分内容も浅め。条約集はある方がよい(国内法科目の六法と同様の感覚)。授業内容が国家責任等を含めるため、少なくとも国際法総論と同時並行での履修が推奨(教科書を読めば足りる気もするが)。試験は持込み可で理不尽な内容でもないように感じた。

 

労働法Ⅰ・Ⅱ

 二科目あわせて記述する。実質2つセットで労働法の内容をさらうことができる。片方だけの履修は不可能ではないが、特にⅡだけは難しそう。六法は必携。全体としての解説は難しいわけではないが、一部理解がしづらい部分もあるのでその点は質問や自力調査で手当をする必要がある。今年度は、Moodleを利用して小テストと同時に質問可能な形態だったため、質問はしやすかったように思う。試験はオンラインで選択と論述の2本立てだった。理不尽なほどではないが、選択式は特に時間が足りない人もいた様子。

 

社会保障法

 生活保護等を扱う。冒頭数回は歴史的な部分を扱うので特に近代以降の歴史の流れがある程度頭に入っていると理解はしやすい。他に特段の前提知識を求められている感覚はなかったが、行政法総論等を扱った後であれば理解しやすい部分もあった。試験は理不尽ではないが、今回は少し変わり種感があった。

 

国際私法

 主に複数国家にまたがって発生した民事事件の準拠法に関する内容を扱う。少なくとも民法総則と債権法に関する知識があった方が良い。出席点とノートに関しては独特なルールを持つ教員であるためその点の注意は必要である。講義内容自体は自著の教科書で授業を展開することもあり、比較的わかりやすい。しかしながら、レポートの評価は厳しそうであるため、タカを括ると痛い目を見そうである。